残雪を求めて御池から燧ヶ岳

残雪を求めて御池から燧ヶ岳　03.05.03

【地図】 1/25000 燧ヶ岳
【ｺｰｽ】　御池(8:10)--広沢田代(8:55)--熊沢田代(9:35-40)--俎嵓(10:50-11:05)--柴安嵓(11:20-12:20)--俎嵓(12:45-13:00)--御池(14:05)
【天候】　晴れ　【ﾒﾝﾊﾞ】　単独

　尾瀬に向かうＲ３５２の道すがら、舘岩村や伊南村の山々からは雪が消え春の様相です。それでも檜枝岐村に入ると道路脇に雪がみられるようになります。七入から先は除雪が行き届いていたので夏タイヤでＯＫ。御池の駐車場は、まだ１～２メートルの雪で覆われており半分ほどが使えるようになっていました。

　駐車場のすぐ南側から山へ取り付きます。
駐車場の車の数からすると、本日はもうすでに相当な人が歩いているので、トレースはハッキリしています。ブナの疎林の中を適当に登って行くと広沢田代。もちろん湿原は雪の下です。

　熊沢田代の先が急登。でもキックステップで小気味よく高度が稼げます。
お天気はピーカン、５月の明るいお日様が照りつけます。
後ろを振り返ると足元に真っ白な２つの湿原、その先に大杉岳から会津駒への山並みが神々しく光り輝いています。
　


熊沢田代から燧ヶ岳	燧ヶ岳直下から会津駒方面

　山頂付近は雪が解けておりハイマツを跨ぐと俎嵓。
眺めは、もう最高。(^^)
日光連山から帝釈山脈、そして会津駒。足元の尾瀬沼はまだ全面氷結していました。俎嵓は２０人くらいいるのかな、結構な人出です。

　柴安嵓へは一端鞍部へ下り、雪壁をキックステップで一歩一歩辿ります。
こちらはほんの数人程度で静かな山頂です。
風もなくお日様ニコニコ、ポカポカ陽気。山ごはんするには最高の日和。
当たり前だけど尾瀬ヶ原は真っ白。至仏山から平ヶ岳は沢山の雪を着け魅力的な稜線を見せてくれます。その先には荒沢岳、未丈ヶ岳、そして会津朝日岳。これまた格好いい姿を見せてくれます。
おいしい空気と素晴らしい景色のご馳走で、もうお腹いっぱい。(^^)
　


俎嵓から尾瀬沼	柴安嵓から尾瀬沼・至仏山

　さあて、下山です。
なんじゃ。足元が見えない。下りようとするところはスパッと切れ落ちています。こんな所登ってきたんだっけ。(^^;)
垂直に近い雪壁。こりゃぁビビリました。
幸いに雪がぐちゃぐちゃでしたのでノーアイゼンで降りられましたが、これにはマイッタ。マイッタ。

　俎嵓で息を整えてから下山。
山頂直下から標高差にして１００ｍくらいは急斜面ですが、さっきと比べればたいしたことありません。グングン高度を下げ、あっという間に熊沢田代。湿原西側に沼がありましたが、端の方から氷が融けだしていました。そして沼に近づきすぎてしまったからなんでしょうか、足を踏み抜いて大穴にはまりこんでしまいました。

　熊沢田代から広沢田代へも急斜面のところがあります。隣で山スキーで滑っているのに見とれていたら、足を踏み外して滑落。ザクザクの雪だったのでほんの１０ｍ程滑って止まりましたが、その１０ｍが１００ｍにも感じられました。ピッケルをいくら蹴りこんでもスカスカで止まらないし、こんな雪でも加速がついちゃうとヤバイそうなので、腕や足など体全体で雪まみれになってやっと停止。

　下りは駐車場まであっという間の１時間。思いっきり雪を蹴ちらかしての下りは爽快そのものでした。(^^)
　

写真集へ　ＨＯＭＥ