| ヤジノ沢右岸尾根から宿堂坊山 2004.10.28 | ||||
【地図】 1/25000 中禅寺湖 皇海山 【コース】 赤沼駐車場(8:45)-BUS-西ノ湖入口(9:10)--西ノ湖(9:25)--ヤジノ沢右岸尾根1520m付近(10:40-45)--県境尾根1840m峰(11:30)--1900m峰(12:05)--宿堂坊山(12:20-45)--宿堂坊東尾根末端/柳沢川(13:50)--西ノ湖(14:20-50)--西ノ湖入口(15:05-13)-BUS-赤沼駐車場(15:40) 【天候】 曇時々晴 【メンバ】 単独 赤沼発8:45の低公害バスに乗り、西ノ湖入口で下車したのは一人。奥白根山の前衛峰、白根隠山辺りから錫ヶ岳方面の県境尾根には雪雲がかかっおり、西ノ湖付近へは時折雪雲がやってくるものの青空が広がっていた。 足早に西ノ湖に向かうと、２ファミリーが石投げをしたり、白砂の湖岸を小さな子供達が駆けずり回っていたりして、冬が来る前の穏やかな賑わいを呈していた。 西ノ湖からヤジノ沢出合までは、２週間前にカクレ滝散策で歩いている。西の浜に広がるヤチダモやミズナラの巨木を縫うように西進し、カラマツの美林を抜け、涸れた南沢を渡り右岸に沿って進むとカクレ滝とヤジノ沢の分岐だ。 どちらへ行くにも左岸へと渡渉する。ヤジノ沢は涸沢。 しばらく小枝をかき分け進むと、右岸に金・銀テープのマーキングが見えてくる。 |
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ここからはヤジノ沢右岸を高巻くように踏跡がある。この踏跡も次第に不明瞭になって、沢が左に屈曲する辺りで完全になくなってしまう。ヤジノ沢右岸尾根に取り付くには、屈曲する枝沢をつめるか、左手にある急な斜面を這い蹲って登るかのいずれかである。 とりあえず枝沢右岸を高巻くように登ってはみたが、ここは上部が急峻なガレと崖地になっていて不適だった。 枝沢から不安定な急斜面を東にトラバースしながら少し戻り、歩きやすいところをひろっていくと、木に赤や金銀テープが巻かれた斜面にでた。尾根に上がるツメの部分は倒木のあるガレ場、大岩の基部を右から左に巻くと、ヤジノ沢右岸尾根1460m付近だ。 尾根歩きになったといって喜んではいられない。小粒だがシャクナゲの藪と急登が行く手を阻む。 1520m付近から振り返れば、大真名子山、太郎山、そしてどっしりと男体山が見える。 ヤジノ沢の対岸は宿堂坊山。もうすっかり紅葉は終わってしまっているが、葉を落とした広葉樹の茶色とコメツガなどの針葉樹の緑が斑模様に混じり、雪雲の間から射す日が山腹に彩りを添えていた。 ヤジノ沢右岸尾根は所々に小岩峰があったり、シャクナゲが山稜部にあるので思ったより進みが遅い。ただこの辺りの尾根には、稜線の左手（南側）に踏跡があることが多いことに気がついてからはテンポよく歩けるようになった。 1840m峰直下は1m背丈の笹藪の急登。かえってこちらの方が、笹を掴みながらグイグイ体を引き上げられるので歩きやすい。 県境稜線1840m峰は西ノ湖から見ると単独峰で立派に見え、錫ヶ岳近くの2077峰のような眺望を期待したが、山頂部は黒木に覆われ藪の中で展望は得られなかった。ただ天は開けて明るい山頂ではあった。 |
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1800mの鞍部は笹原となっており、西ノ湖、中禅寺湖が木々の間から望める。少し登り振り返えると、三俣山からシゲト山の稜線が間近に見えた。1900m峰を越えてひと登りすると宿堂坊山。 今年、２度目の山頂。前回のときは先客が山頂にいてビックリしたが、今回は誰もいなかった。ラーメンをすすっていると風花が空から舞いおりてきた。山頂は木々に囲まれているとはいっても、吹き抜ける風は、雪雲から吹き出した風で、じっとしていると肌寒くなってきた。 早々に山頂をあとにし、宿堂坊東尾根を下りる。 最初は尾根幅が広いのでコンパスを合わせ慎重に。 ただ、この尾根も赤テープ、金銀テープが多くあるのでルーファンには、そんなに神経を使わなくい。 快調に下りてきたつもりでいたら、1500m付近で枝尾根に入り込んでしまったが、すぐに気が付き主尾根にうまい具合に復帰できた。 少し急げば14:03のバスにも間に合いそうな時間に柳沢川の河原に下りたった。冷たい水に足をさらしたくはなく、靴を濡らさずに渡渉できるポイントを探していたら、どんどん時間が過ぎ去って、西ノ湖手前にかかる吊り橋の所まで来てしまった。 まあ、仕方ないかあ。次のバスまでは１時間。 西ノ湖から本日歩いたコースをじっくり眺めるとするかあ。 |
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